一様に驚かれたのが、その軽さと薄さだ。本作が光発電クォーツ式腕時計であるがゆえだろう。もちろん機械式時計にもチタン製モデルはあるし、ブルガリの「オクト フィニッシモ」など、驚かされるような薄さの自動巻きモデルなども存在する。しかし、ブレスレットモデルでこれだけの軽さ・薄さを両立しているというのは、稀有な存在だ。まず、この話題でひとしきり盛り上がった。
また、興味深かったのが、女性の時計愛好家であるK氏からの反応だ。オシアナスは男性がターゲットだと思うものの、女性である私にとっては着け心地がよく、真剣に購入候補にしている。だから、同じく女性であり、さらに私よりも手首回りの細い(手首だけじゃないけど)K氏の反応が上々であったことが、うれしかった。
この「バックルが長すぎない」というのは、盲点だった。時計のケースが手首幅より大きすぎない方が良い、というのは、webChronosでも編集部や別のライターが言及しているが、確かにバックルもあまりに長いと、装着感を大きく左右する。おまけに本作はバックルも薄いので、デスクワークの時も邪魔にならない。
私の手首回りでも着用できる愛好家が多い会だったため、着用もしてもらった。ややはり軽くて薄いのは着用感に優れるということを、参加者からの声を聞いて、改めて実感した。
外装のつくりが良い、という点でも、盛り上がった。複雑な造形や、その造形から醸し出される立体感、そして、この造形をチタンで作り上げつつ、江戸切子のサファイアクリスタル製ベゼルを備えてこの価格(税込みで27万5000円)ということに、私と同じく、感心させられたようだ。普段、高く作り込まれ、価格もその分高くなった機械式時計を愛用しているからこそ、本作のいわゆる「コスパの良さ」に、驚かされるのだろう。
また、時計師のA氏は、時計師ならではの視点での感想をくれた。「ブレスレットの裏側の処理がすごいですよね。あと、このコマって、ひとつにつき4つのパーツで構成されてて。真ん中のコマが溶接と思いきや、別体となっているだけでも手が混んでいるのに、その噛み合わせも良くて。思うにシャープなデザインのために、あえてパーツを分けたのかなと」。うーん、さすが時計師ならではのコメントだ。
文字盤のフランジ部分に記された都市名。文字盤を正面から見た時はあまり目立たないが、少し傾ければはっきりと確認できるため、都市設定の際にも不便を感じなかった。
そのほかでは「ワールドタイム用の都市名が記された文字盤のフランジ部分に、あえて角度を付けているのが良い」「文字盤がすごい、ソーラーウォッチと思えない」「プッシュボタンも薄いから、サイドの薄さがよく分かる」などの声をもらった。
まず、インダイアルが多くて、どれがどの表示だか説明するのに、自分自身も苦労した。本作のメイン機能はローカルタイムの時刻表示のほか、ワールドタイムとストップウォッチが搭載されていることがポイントだ。リュウズを引いて、Aボタンを押すことでモード切り替えを行い、このモードに合わせて表示の役割が変わることを説明したところ、納得してもらえたが、今回の機械式時計愛好家には「ノンデイト最高」といった、ミニマルを愛する人々が多かったこともあり、「何を表示しているのか分からない」といった反応だった。
ただ、面白かったのが前述した時計師・A氏の話。彼の友人がオシアナスを所有しており、モバイルリンク機能のユニークな使い方を教えてくれた。
オシアナスには、Bluetooth通信によって、スマートフォンとリンクできる機能が搭載されている。専用アプリ「CASIO WATCHES」をダウンロードすることで、このスマートフォン上でモード切り替えやワールドタイム設定、自動時刻修正などができ、取扱説明書を見ながら時計で操作するよりも、容易に各種設定が行える便利な機能だ。このアプリ上で、「時計の名前」を設定できる。A氏の友人は、この名前を“推しキャラ”の名前にすることで、アプリの通知で“推し”から連絡が来たような感覚や、推しが側にいるような雰囲気を味わうというのだ。「実用性」とはまた違うものの、私も帰宅後、所有するフルメタルG-SHOCK「GMW-B5000D」でやってみた。
関連リンク:
http://jbbs.shitaraba.net/travel/10877/