オメガを代表するコレクション「スピードマスター」には、どのような種類があるのだろうか? スピードマスターの誕生と歴史をひもといたうえで、各シリーズの特徴を写真とともに紹介する。この機会にスピードマスターを、より深く理解しよう。
経過時間を読み取りやすい視認性に長けたデザインは、レーサーやレース関係者の注目を集め、現在の「スピードマスター レーシング」にも引き継がれている。
マーキュリー計画「シグマ7」ミッションで、ウォルター・シラーが身に着けたスピードマスターは、シラーがプライベートで購入したものであったが、2年半後にはNASA公式ウォッチとなった。
スピードマスターはレーシングモデルとしての地位を確立したのち、さらに宇宙飛行士や宇宙機関からも高い関心を得ることになる。1962年、アメリカ初の有人宇宙飛行「マーキュリー計画」に臨んだウォルター・シラーが、スピードマスターを身に着け宇宙に飛び立っている。
スピードマスターは人類初の月面着陸に同行し、
ウブロ スーパーコピー初めて月に降り立った腕時計として「ムーンウォッチ」の称号を獲得した。
1965年には過酷なテストを経てNASAの認定を受け、宇宙飛行にも耐えられると認められたスピードマスターは、1969年7月の月面着陸でも使用された。月で着用された経緯から、「ムーンウォッチ」の名が付いている。
「スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」は、現行モデルだけで21本がラインナップされている。そのうちヘサライトガラス風防(強化プラスティック風防)のモデルは、ナイロン製ファブリックストラップとステンレススティール製ブレスレットの2タイプから選択が可能だ。
サファイアクリスタル風防は、ステンレススティールモデルであれば、レザーストラップとステンレススティール製ブレスレットの2タイプが用意されている。
ムーンウォッチ プロフェッショナルは、月面着陸に使用された1964年の第4世代のスタイルを採用。クラシックな雰囲気をまとうモデルだ。ムーブメントはCal.3861を搭載している。パワーリザーブは約50時間、毎時2万1600の振動数を有する。
ムーンウォッチ プロフェッショナルには、18Kゴールドをケースに使用したゴールドモデルがある。主な素材は、オメガ独自の「セドナ™︎ゴールド」「ムーンシャイン™︎ゴールド」「カノープス™︎ゴールド」だ。
「ダーク サイド オブ ザ ムーン」は、月面着陸の際にも使用されたスピードマスター プロフェッショナルのオマージュモデルだ。ブラックのカラーが特徴で、ダークサイドの名にふさわしいスタイリッシュなデザインの時計がそろっている。
このうち、「ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」は、はじめて月軌道を周回したアポロ8号ミッションから50周年を記念して作られたが、2024年1月にアップデート。現行スピードマスター ムーンウォッチに搭載される手巻きムーブメントCal.3861をスケルトナイズし、ブラックの地板とブリッジに月面のレリーフをあしらったCal.3869となっているのだ。すなわちマスター クロノメーター認定機となり、1万5000ガウスもの超耐磁性能を有している。