本作は、北欧の自然とミニマルデザインを基調とし、24時間表示を採用した独自の文字盤構成が特徴だ。12時間ではなく一日をひとつの円として表現することで、昼と夜を連続した時間の流れとして可視化。視覚的に昼夜のサイクルを感じ取れるのだ。この24時間で1周するという機構により、通常の時計では得られない時間感覚を提供する。
また、ムーヴメントにはスイス製クォーツ“Ronda 515.24”を搭載。安定した精度と長寿命を特徴とし、過酷な環境下でも確実に時を刻む。インデックスと針にはスーパールミノバを塗布し、暗い場所でも高い視認性を発揮。さらに、20気圧防水により、雨天や水辺でのアクティビティにも対応し、山や海といった環境下でも安心して使用できる。
ベゼルやリューズ、ブレスレットの中央列にイエローゴールドをちりばめたコンビカラーと、海外のコレクターからは“リネンダイアル”とも呼ばれるモザイク文字盤が魅力的な個体だ。また、文字盤の6時位置にはσ(シグマ)マークもプリントされており、文字盤の一部に貴金属が使用されている、希少な仕様の“シグマダイアル”であることがわかる。
こちらはオイスターケースにフルーテッドベゼルを組み合わせた王道のケースデザインだが、ベゼルの仕様や文字盤のバリエーションなど、豊富なデザインの中から好みの個体を探すことができる点がデイトジャストの魅力と言えるだろう。文字盤にはシミや腐食、目立ったキズは見られず、非常に良好なコンディションを維持している。文字盤やアワーマーカーに配されたトリチウム夜光はクリーム色に変化しているものの、剥がれや欠けは見られない。
ケースのコンディションに注目すると、側面や裏ブタに打痕やキズが見られ、やや使用感を感じる状態だ。しかし、過度な研磨は施されておらず、本来のケースシェイプを維持している。
36mm径の小振りなケースには、高い防水性能を誇るオイスターケースを採用。ネジ込み式リューズは気密性を高める一方で、度重なる操作によりネジ山が摩耗するおそれもあるが、ロレックスが誇るCal.1570の携帯精度と、高効率な巻き上げ機構“パーペチュアル”との組み合わせにより、手巻きや時刻合わせといった操作回数を最小限に抑えることができる点は見逃せないポイントだ。
もちろん、製造から半世紀近くが経過しているため、当時ほどの防水性は期待できないが、裏ブタやリューズ周りのパッキン、場合によってはリューズチューブを交換し、防水検査を行うことで、現在でも日常使用に耐えうる防水性を確保できるだろう。とは言え、水気や湿気、高温多湿な環境下での使用には注意が必要だ。
ムーヴメントには20年以上にわたって製造され続けたCal.1570を搭載。信頼性と耐久性に優れたムーヴメントであり、流通量の多さから今後のメンテナンスについても比較的安心できる。長期にわたって使用するためにも、時間の進みや遅れ、自動巻きローターからの異音、リューズ操作の違和感を覚えた際には早期のメンテナンスをおすすめしたい。
プラスチック風防を採用した柔らかみのある表情や、巻きブレスとも呼ばれるしなやかな構造のブレスレット、エッジの立ちすぎていないケースなど、どこか脱力感のある風合いが親しみやすさを感じさせるデイトジャストに注目だ。
タグ:
OMEGA時計レプリカ